退勤後の家事をラクにする2つの仕組み:一人暮らし会社員の実録

日常最適化

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退勤後に「今日の夕飯どうしよう」と考えながらスーパーに寄り、帰宅してから料理して、食後は洗い物をして、洗濯物が乾いたらたたむ——この一連をこなすと、何か別のことをやろうという気力が残っていないことがありませんか。

私もそうでした。家事を「速くこなす方法」を調べていた時期もありましたが、根本的に変わったのは「削れる工程を仕組みで消す」という発想に切り替えたときでした。一人暮らしの家事時短の本質は速度を上げることではなく、工程を削除することにあります。

現在はナッシュ(冷凍宅配弁当)とドラム式洗濯機(SHARP ES-S7H)の2つの仕組みを1年以上使い続けており、退勤後の家事を月15〜20時間削減できています。この記事では、一人暮らし会社員が実践した2つの仕組みの中身と導入後の変化がわかります

結論:家事は「速くやるもの」ではなく「工程ごと削除するもの」

kitchen timer and task list on counter representing meal planning efficiency

「時短家事」と調べると、「まとめ洗いする」「野菜を先に切っておく」といったTipsが多く出てきます。これらはすべて「同じ工程をより速くやる」工夫です。しかし速度を上げることには物理的な限界があります。工程そのものをなくす方が、効果は大きくて持続します。

まじめくん

まじめくん

「工程を削除する」って、具体的にどういうことですか?

てぬき所長

てぬき所長

「今日の夕飯どうしよう」という判断が発生しない状態を作る、ということです。速くではなく、そもそも発生させない。

まず家事を「工程」に分解する

家事を「食事」「洗濯」「掃除」という大きな括りで見ていると、どこを削れるかが見えません。工程に分解すると、削れる場所が見つかります。

例として「夕食」を工程に分けると次のようになります。

  • 献立を考える
  • 食材を買いに行く
  • 調理する
  • 食べる
  • 後片付けをする

「食べる」は削れません。しかし「献立を考える」「調理する」「後片付けをする」の3工程は、仕組みによって削除できます。同じく「洗濯」の「干す・取り込む・たたむ」という一連も、乾燥機能付きのドラム式洗濯機で丸ごと削除できます。工程単位で考えると、「どこを削れるか」が明確になります。

ECRS思考で「削れる工程」を見つける

製造業の改善手法にECRS(イクルス)という考え方があります。Eliminate(削除)→ Combine(統合)→ Rearrange(順序変更)→ Simplify(簡略化)の順で工程を見直すフレームワークです。

家事に当てはめると、最初に問うべきは「削除できる工程はないか」です。「もっと速く」より「そもそも必要か」を先に考えることで、根本的な時間削減が可能になります。時短テクニックの多くは「Simplify(簡略化)」の話であり、「Eliminate(削除)」の話ではありません。ECRSの順番通りに考えると、まず「削除」から検討することになります。

退勤後の家事で削除できた工程と手段をまとめると次のとおりです。

削除した工程 削除手段 月削減時間(目安)
献立を考える・調理する・後片付けをする ナッシュ(週3〜4食) 約7〜10時間
洗濯物を干す・取り込む・たたむ ドラム式洗濯機(乾燥まで) 約8〜10時間

仕組み1:ナッシュで夕食の3工程を丸ごと削除した

frozen meal container being taken out of freezer at home kitchen

退勤後の家事で最も「考えるコスト」が高いのは夕食です。献立を考え、食材を買いに行き、調理し、後片付けをするという流れには、時間だけでなく判断力と意志力も消耗します。ナッシュ(冷凍宅配弁当)を導入したことで、この流れを丸ごと置き換えることができました。

削れた3つの工程と実際の変化

ナッシュを使うことで削除できた夕食の工程は次の3つです。

  • 献立を考える(毎日5〜10分):冷凍庫にあるメニューを1つ選ぶだけです。「今日は何を食べよう」という思考が発生しなくなります
  • 調理する(20〜30分):レンジ5〜7分で完結します。火を使わず、鍋も包丁も必要ありません
  • 後片付けをする(10〜15分):容器をそのまま捨てるだけです。洗い物がゼロになります

1食あたりで削れる時間は35〜55分です。週3〜4食のペースで使うと、月換算で約7〜10時間の削減になります。時給2,000円換算で月14,000〜20,000円相当の時間価値です。

数字よりも体感として大きかったのは、「帰宅後に夕飯のことを考えなくなった」という変化でした。退勤後の電車の中で「今日は何を食べよう」「買い物は必要か」を考えなくて済む。帰宅してレンジのスイッチを押せば夕食の準備が終わる。このシンプルさが、思った以上にストレスフリーです。「決めない状態」が毎日積み重なると、退勤後の頭の余裕が体感レベルで変わります。

私のナッシュの使い方(週3〜4食ペース)

毎日ナッシュを使う必要はありません。私は週3〜4食をナッシュにして、疲れていない日や週末は別の食事を組み合わせています。冷凍なので賞味期限のプレッシャーがなく、「使いたいときだけ使う」という柔軟な運用が可能です。

帰宅が遅かった日・残業続きで疲れた日など、「今日は何も考えたくない」と感じる日にそのまま解凍するだけで夕食が完結します。「毎日使わなければいけない」というプレッシャーがない点が、継続できている理由の一つです。食材の作り置きと違い、「使い切らないといけない」というストレスも発生しません。

ナッシュのメニューは定期的に変わるため、同じものを食べ続ける飽きが出にくい仕組みになっています。毎週どのメニューを頼むか選ぶのが、唯一の「選択」ですが、これも帰宅後ではなくスマートフォンで空き時間に済ませられます。週の食数はアプリから変更できるため、多めに注文して冷凍庫に常備しておくと、「今日はナッシュにしよう」と思ったときに即使える状態になります。

コスト面の整理

ナッシュの価格は1食あたり490〜700円(プランや割引により変動)です。外食の夕食が1食800〜1,500円かかることを考えると、コスト差はほとんどありません。自炊との差は食材費分(1食200〜400円程度)ですが、削れた時間の価値(調理・後片付けの30〜40分を時給換算すると1,000円以上)と比較すると、差し引きでプラスになります。

「自炊より高い」という見方もできますが、実態は「外食より安く、調理時間と選択コストをアウトソースしている」状態です。週3〜4食という頻度で使うことで、食費への影響を抑えながら効果を得られています。

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ナッシュの味・品質・使い続けた感想は別記事にまとめています。

仕組み2:ドラム式洗濯機(ES-S7H)で「干す工程」を消した

drum washing machine front view in clean home laundry space

縦型洗濯機+部屋干しの頃、洗濯で最も手間がかかっていたのは「干す・取り込む・たたむ」の工程でした。洗濯機を回した後に25〜30分かかる作業が毎回発生していました。SHARP ES-S7H(ドラム式洗濯乾燥機)に買い替えたことで、この一連の工程を丸ごと削除できました。

削れた工程と「完了時間を意識しない」という体験

ドラム式に変えて最も変わったのは、「洗濯の完了時間を意識しなくなった」ことです。

縦型洗濯機を使っていた頃は、洗濯が終わったタイミングで干す作業が必要でした。仕事中に「帰ったら早めに干さないと」と気にしたり、帰宅が遅くなりそうなときに「今日は洗濯するのやめようか」と判断したりと、洗濯の完了時間が頭の片隅を常に占めていました。

乾燥機能付きのドラム式にしてからは、出かける前にスタートボタンを押すだけです。帰宅後に乾燥が終わっていれば取り出す。終わっていなければそのままにする。「早く取り込まなければ」という判断コストが完全になくなりました。縦型洗濯機のときにあった「洗濯が終わった頃に帰宅できるか」という計算が、完全に不要になりました。

工程 縦型洗濯機(部屋干し) ドラム式(乾燥まで)
洗濯機に入れてスタート 5分 5分
干す・ハンガーにかける 15〜20分 0分(乾燥機が担う)
取り込む・たたむ 10〜15分 5分(取り出すだけ)
合計 30〜40分/回 10分/回

週3〜4回洗濯する場合、1回あたり20〜30分の削減で月換算すると約8〜10時間の削減です。時給2,000円換算で月16,000〜20,000円相当になります。

縦型→ドラム式で変わったこと

時間削減以外に、副次的な変化もありました。

  • 天気を気にしなくなった:花粉・梅雨・夏の夕立を完全に無視できます。「明日雨だから今日中に洗濯しよう」という判断がなくなりました
  • 帰宅時間に縛られなくなった:「遅くなりそうだから洗濯はやめておこうか」という判断コストがゼロになりました
  • タオルの質感が変わった:乾燥機で仕上げたタオルはふっくらして肌触りがよくなります。部屋干し独特のパリッとした感触がなくなりました

洗濯に関する「小さな判断」がなくなったことで、頭の中が静かになった感覚があります。これは単なる時間削減ではなく「認知コストの削減」です。時間の節約と同時に、「考えるコスト」も削れているのが、体感として大きな変化です。

機種を選んだ理由と初期費用

SHARP ES-S7Hを選んだのは、一人暮らしの洗濯量(7kg)に適した容量で、幅59.8cmとコンパクトな点が決め手でした。設置スペースの制約がある賃貸でも置きやすいサイズです。ヒーターセンサー乾燥搭載で衣類へのダメージが少なく、DDインバーター搭載で静音性も確保されています。

まじめくん

まじめくん

購入価格が15〜20万円って、かなり高くないですか?

てぬき所長

てぬき所長

月10時間削減が毎月続くと計算すると、1年で時間価値として回収できます。感覚より数字で判断するのがおすすめです。

購入価格は機種・時期によって変動しますが、14〜20万円程度が相場です。月10時間・20,000円相当の時間削減として計算すると、1年で240,000円分の時間価値が生まれます。初期費用を時間価値として1年以内に回収できる計算です。

縦型洗濯機から買い替えるタイミングは、故障したときが最も合理的ですが、「時間を買う投資」の視点で見ると、故障を待たずに先行投資する価値もあります。ドラム式洗濯機を8年使った場合、初期費用18万円を96ヶ月で割ると月あたり約1,875円のコストです。時間削減の価値(月20,000円相当)と比較すれば、毎月18,000円以上のリターンがある投資になります。「高い家電」という印象が先行しがちですが、時給換算で見ると費用対効果は高いです。

SHARP ドラム式洗濯乾燥機 ES-S7H-WL(Amazon)

2つの仕組みで削れた時間の合計

2つの仕組みを組み合わせた月間の削減効果をまとめます。

仕組み 月削減時間 時給2,000円換算 初期費用目安
ナッシュ(週3〜4食) 約7〜10時間 約14,000〜20,000円/月 初回割引あり(継続費用のみ)
ドラム式洗濯機(ES-S7H) 約8〜10時間 約16,000〜20,000円/月 14〜20万円
合計 約15〜20時間/月 約30,000〜40,000円相当/月

月15〜20時間の削減は、平日の退勤後で計算すると1日あたり約40〜60分に相当します。この時間で何をするかは人それぞれですが、「家事の判断を下す回数」が確実に減ります。

時間の数字よりも体感として大きいのは、「考えなくていい状態が増えた」ことです。夕食も洗濯も、仕組みを回すだけで完結する日が増えると、帰宅後の頭の余裕が変わります。仕事の疲れは変わらないのに、帰宅後に「他のことができる」と感じるようになりました。逆から考えると、今の状態は「毎月30,000〜40,000円相当の時間コストを家事に払っている」とも言えます。この数字を見てから仕組み化を検討すると、家電への投資やサービスの費用対効果が数字で判断できます。

「考えるコスト」の削減を家事以外の領域にも広げた話は、以下の記事でも書いています。

よくある質問

Q: ナッシュは毎日使わないともったいないですか?

週3〜4食からでも十分に効果があります。冷凍なので賞味期限のプレッシャーがなく、「疲れた日だけ使う」という使い方でも継続できます。全食をナッシュにする必要はなく、「今日は考えたくない」という日のために冷凍庫に常備しておく運用が長続きしやすいです。食材の作り置きと違い、使わない日があっても在庫がただ残るだけで無駄にはなりません。

Q: ドラム式洗濯機に変えると電気代は上がりますか?

乾燥1回あたり20〜30円ほど増えますが、コインランドリーを利用していた分は減ります。月の電気代増加が仮に1,000円だったとしても、削れる時間の価値(月8〜10時間・時給換算16,000〜20,000円相当)と比べると、費用対効果は十分に高いです。電気代よりも、「どの工程に時間と判断コストを払っているか」を先に計算した方が、購入判断の根拠になります。

Q: どちらの仕組みから始めるべきですか?

初期費用なく始めるならナッシュ、時間削減の効果を大きく得たいならドラム式からがおすすめです。ナッシュは初回割引を使えば今日から試せます。ドラム式は初期投資が必要ですが、計算すると1年以内に時間価値として回収できることが多いです。「退勤後に最も消耗している家事は何か」を自分で特定して、そこから着手するのが合理的です。夕食の選択と調理が一番の負担であればナッシュから、洗濯の手間が気になるならドラム式から入る、という順番で考えてみてください。

まとめ:退勤後を「考えない状態」にする

まじめくん

まじめくん

結局、まずどこから手をつければいいですか?

てぬき所長

てぬき所長

退勤後に一番頭を使っている家事から始めてください。夕食なら今夜からナッシュを試せます。

退勤後の家事をラクにするために重要なのは、「速くやる工夫」ではなく、「削れる工程を仕組みで消すこと」です。なお、この記事では食事と洗濯の2工程に絞っています。掃除については別途まとめる予定です。

  • 夕食の献立・調理・後片付け → ナッシュで丸ごと削除(週3〜4食から始められる)
  • 洗濯物を干す・取り込む・たたむ → ドラム式洗濯機(ES-S7H)で削除

2つ合わせると月約15〜20時間・時給換算で30,000〜40,000円相当の時間が手元に戻ります。どちらか1つから始めるだけでも、退勤後の体感は変わります。

「てぬき」の本質は手を抜くことではなく、考えなくていい状態を作ることです。夕食も洗濯も「どうやるか考える」のではなく「仕組みを回す」だけで完結する日が増えると、帰宅後に「他のことをやれる」という余力が生まれます。まず自分の退勤後で最も頭を使っている家事を1つ特定して、そこに仕組みを1つ入れるところから始めてみてください。

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