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この記事では、新NISAポートフォリオについてお話しします。こんにちは、てぬき最適化ラボ管理人です。
今回は、私の新NISAポートフォリオを全部公開します。
結論から言います。私の新NISAはS&P500一本です。つみたて投資枠も成長投資枠も、買っているのは楽天・プラスS&P500インデックス・ファンド(楽天・プラスS&P500)のみ。オルカン(全世界株式)は持っていません。
「新NISAで何を買えばいいか分からない」「オルカンとS&P500どっちがいいの?」と悩んでいる方は多いと思います。この記事では、私が実際に運用している設定内容と損益を公開しながら、S&P500一本に絞った理由をお話しします。「正解を教えてくれる記事」よりも「実際にやっている人のリアル」の方が参考になることもあると思うので、そのつもりで読んでもらえると嬉しいです。なお、私自身は現在楽天証券でNISA口座を運用しており、2026年4月時点の評価額は約1,334万円、含み益は+365万円になっています(毎月の運用報告はこちら)。なお、この記事は2026年5月時点の情報をもとにしています。また、投資はあくまで個人の判断で行うものですので、この記事は体験談の共有であり投資の勧誘ではありません。
新NISAポートフォリオの結論から言う

私の新NISAポートフォリオはシンプルです。つみたて投資枠も成長投資枠も、買っているのは楽天・プラスS&P500インデックス・ファンド(楽天・プラスS&P500)のみ。複数の商品を組み合わせたり、高配当株やテーマ型ファンドを混ぜたりしていません。
まず、全体像を表にまとめます。
| 投資枠 | 毎月の積立額 | 購入商品 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 10万円 | 楽天・プラスS&P500 |
| 成長投資枠 | 20万円 | 楽天・プラスS&P500 |
| 合計 | 30万円/月 | S&P500一本 |
月30万円というと多く見えますが、給与から捻出しているのは約20万円です。残り10万円は、以前から特定口座で保有していた投資信託を少しずつ売却して、NISA口座に移し替えています。非課税枠はフルで使い切りたいというスタンスです。
証券会社は楽天証券。2024年1月の新NISA開始と同時にスタートしました。さらに、楽天証券はポイント連携もできるため、楽天経済圏を使っている方には相性がよい選択肢です。
なお、新NISAの生涯非課税投資枠は1,800万円(成長投資枠は1,200万円が上限)です。つまり、年間360万円を5年間続ければ生涯枠を使い切れる計算になります。また、一度売却しても翌年に枠が復活するため、長期的に柔軟な運用がしやすい制度です。さらに、運用期間に上限がなく(旧NISAは最長20年)、保有し続ける限り非課税のメリットが続くのも大きな特徴です。
新NISAの2つの投資枠、何が違うのか

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。それぞれ購入できる商品と上限額が異なります。また、両方の枠を同じ年に同時に使えるのが、旧NISAとの大きな違いです。
つみたて投資枠:低コスト投資信託のみ
つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たした投資信託・ETFのみが対象です。長期・積立・分散投資に適した商品に絞られているため、選択肢が少なく、初心者でも迷いにくいのが特徴です。また、信託報酬(運用コスト)にも上限が設けられているため、高コストの商品が混ざる心配がありません。
- 年間上限: 120万円(月10万円)
- 対象商品: 金融庁が認定した低コストの投資信託・ETF
- 購入方法: 積立のみ
オルカンやS&P500などの人気インデックスファンドはほぼすべて対象です。つまり、この枠では「どのインデックスファンドを選ぶか」だけを決めれば十分です。特に投資初心者には、選択肢が絞られているため迷いが少なくて済む点が大きな利点です。
成長投資枠:個別株・ETFも購入できる
成長投資枠は、つみたて投資枠より購入できる商品の幅が広い枠です。個別株やETFも購入できます。
- 年間上限: 240万円(月20万円)
- 対象商品: 上場株式・ETF・投資信託など
- 購入方法: 積立・スポット購入どちらも可
選択肢が広い分、迷いやすい枠でもあります。個別株・高配当株・テーマ型ファンドなどさまざまな商品がありますが、私はここでもS&P500を毎月積み立てる設定にしています。なぜなら、余計な判断を増やすと感情的な行動のリスクが上がるからです。理由はシンプルで、できるだけ判断を減らしたいという考えからです。
オルカンとS&P500、どっちを選んだか

新NISAを始める人がほぼ必ず直面する問題が「オルカンかS&P500か」です。私も最初は悩みました。なぜなら、どちらも優れたファンドであり、「絶対にこっちが正解」と言い切れる根拠がないからです。ただし、悩みすぎて始めるのが遅れることの方がデメリットは大きいです。
2本の違いをシンプルに整理する
| オルカン(全世界株式) | S&P500(米国株式) | |
|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界47ヵ国・約2,900銘柄 | 米国主要500社 |
| 米国の比率 | 約65% | 100% |
| 過去10年リターン(年率) | 約15.8% | 約18.2% |
| 信託報酬 | 年率0.05775% | 年率0.077% |
| 実質コスト(運用報告書ベース) | 0.113% | 0.10% |
| 楽天証券ポイント還元込み実質コスト | — | 0.073% |
信託報酬だけ見るとオルカンの方が安く、分散も広い。一方、リターンは過去10年ではS&P500が上回っています。ただし、隠れコストを含めた実質コストで比較すると話が変わります。オルカンは47カ国・約2,900銘柄に投資するため、複数国での保管費用やリバランス時の売買コストが積み上がります。結果として、ポイント還元を考慮しなくても、実質コストは楽天・プラスS&P500(0.10%)がeMAXIS Slimオルカン(0.113%)を下回ります。さらに楽天証券のポイント還元(年0.027%相当)を加味すると、S&P500の実質コストは0.073%まで下がります。※数値は各ファンドの第1期運用報告書をもとにしています。
私がS&P500を選んだ理由
私がS&P500を選んだのは2つの理由があります。
まず、コストです。信託報酬だけ見るとオルカン(0.05775%)の方が安いですが、実質コストは別の話です。オルカンは47カ国・約2,900銘柄に投資するため、保管費用やリバランス時の売買コストが積み上がります。そのため、隠れコストを含めた実質コストはeMAXIS Slimオルカンが0.113%に対し、楽天・プラスS&P500は0.10%と下回ります(各ファンドの第1期運用報告書ベース)。ポイント還元なしで比較しても、S&P500の方がコスト的に有利という判断です。なお、楽天証券のポイント還元(年0.027%相当)まで加味すると、実質コストは0.073%まで下がり、差はさらに広がります。
また、「ほったらかし投資術」を読んでインデックスに絞り込む方針を固めたとき、旧つみたてNISAではすでにeMAXIS Slim S&P500を積み立てていました。2024年1月の新NISA開始を機に、特定口座の高配当ETFや個別株を整理してS&P500一本に統一しています。オルカンに乗り換える決定的な理由が見当たらず、そのまま継続しています。
どちらが正解かは正直分かりません。ただ、どちらを選ぶかより「選んだら長く積み立て続けること」の方がよっぽど重要だと思っています。結局、投資の成果は銘柄の優劣よりも「続けられたかどうか」に左右されることが多いからです。
オルカンとS&P500の数値比較(2024年実績)
| 項目 | S&P500(eMAXIS Slim) | 全世界株式・オルカン |
|---|---|---|
| 2024年リターン | +38.9% | +33.1% |
| 10年年率リターン(円換算) | 約22% | 約19% |
| 構成銘柄数 | 約500銘柄 | 約2,900銘柄 |
| 米国株比率 | 100% | 約62% |
| 信託報酬 | 0.09372% | 0.05775% |
| 運用の複雑さ | シンプル | シンプル |
※リターンは過去実績であり将来を保証するものではありません。信託報酬はeMAXIS Slim各シリーズ(2026年5月時点)。
過去10年・20年の実績では米国株が全世界株を上回るケースが多く、「どうせ世界経済の中心は米国」という判断でS&P500一本を選びました。米国偏重リスクを気にするならオルカンでも問題ありませんが、どちらを選んでも長期積立を続けることのほうがはるかに重要です。
実際の積立額・運用状況を公開
2024年1月から楽天証券の新NISAでS&P500を積み立て開始して、2026年5月時点での状況を公開します。なお、含み益は日々変動するため、参考値としてご覧ください。
- 積立期間: 約2年3ヶ月
- つみたて投資枠: 月10万円 → 含み益 +31%
- 成長投資枠: 月20万円 → 含み益 +41%
- 毎月の積立合計: 30万円(新NISA年間上限360万円をフル活用)
成長投資枠の含み益が高い理由は、2024年初頭から一括・積立を組み合わせており、円安・米国株上昇の恩恵を多く受けているためです。一方、つみたて投資枠は毎月コツコツ積み立てる性質上、買い付けの平均コストが徐々に上がっていくので、含み益はやや低くなります。
月30万円の内訳は、給与からの捻出が約20万円。残り10万円は以前に特定口座で保有していた投資信託を売却してNISA口座に移し替えています。特定口座での売却益には税金がかかりますが、NISAに移した後の運用益は非課税になるため、長期的にはプラスになる計算です。非課税で運用できる枠は使い切った方がお得なので、このスタイルを当面続けるつもりです。
なお、投資を始めたきっかけはスロットのあぶく銭という、かなりノリの軽い始まりでした。それでもインデックス投資を続けてきたら、気づけばこの結果になっていたという感じです。特に「きっかけはノリだった」という点が、投資を難しく考えていた頃の自分には想像できなかった話です。
S&P500一本に至るまでの回り道
2022年9月に株式投資を始めた当初は、今とはまったく違う運用をしていました。日本株(ANA・ヤマダHD等の優待株)、米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)、債券ETF(AGG・TLT・LQD)、そしてレバレッジETF(TMF・CWEB)まで手を出していました。IPO投資も約10回応募しましたが、1度も当選しませんでした。
レバレッジETFはひどい結果で、TMFで−22.7%、CWEBで−30.2%の損失を出して撤退しています。「分散している感」はあったものの、銘柄数が増えるほど管理が増え、リターンはシンプルにS&P500だけを積み立てた場合に届いていませんでした。
2024年1月の新NISA開始を機に、特定口座の高配当ETFや個別株を整理してS&P500一本に統一しました。旧つみたてNISAではすでにeMAXIS Slim S&P500を積み立てていたので、新NISAでも同じ方向性で揃えた形です。回り道をしてわかったのは、インデックスファンド1本の方が複数銘柄の組み合わせより分散されていて、管理コストもかからないということです。
新NISAを1本に絞るべき3つの理由
「1本だけで本当にいいの?」という疑問はよく分かります。特に複数銘柄を持つことで「分散」できると思っている方には、最初はシンプルすぎて不安に感じるかもしれません。私がS&P500一本に絞っている理由を3つ挙げます。
- ① 管理が圧倒的に楽になる: 複数の銘柄を持つと、それぞれのパフォーマンスを気にする手間が増えます。1本なら見るのはそれだけ。ほったらかしにしやすく、余計なストレスがありません。そのため、長続きしやすい仕組みができあがります。
- ② 余計な判断が減る:「今月はどれを多めに買おうか」「これを売ってあれに乗り換えようか」という判断が増えるほど、感情的な行動につながるリスクが上がります。逆に、1本に絞ると、判断の余地がなくなります。したがって、市場が荒れた局面でも感情に流されにくくなります。
- ③ インデックスだけで十分に分散されている: S&P500は米国の主要500社に分散投資しているため、1本でも十分な分散効果があります。例えば、個別株を10銘柄持つより、インデックスファンド1本の方が実は分散されているケースも多いです。
「複数持てばリスクが下がる」という感覚は直感的には正しそうですが、インデックスファンドの場合はすでに十分に分散されています。むしろ銘柄を増やして管理を複雑にする方がデメリットになりやすいです。
ちなみに、投資信託を複数持つと「どれが上がって、どれが下がっているか」を把握するのが面倒になります。そのため、相場が荒れたときに感情的な判断をしやすくなるというリスクもあります。1本に絞ると、見るべき情報が1つになるため、淡々と続けやすいという効果もあります。
したがって、「シンプルな構成を維持する」こと自体が、長期投資を続けるための重要な仕組みになっていると私は考えています。
よくある疑問Q&A
Q. 途中で銘柄を変更してもいい?
新NISAの積立設定はいつでも変更できます。ただし、一度買った分を売却しても、その年の非課税枠は復活しません(翌年に枠が復活します)。頻繁に売買するよりも、長く持ち続ける前提で最初の銘柄選びを慎重にする方が合理的です。
なお、「やっぱりオルカンに変えたい」という場合は、既存の保有分はそのまま持ち続けて、新たな積立設定だけオルカンに変更するというやり方が一般的です。売却して乗り換えると、その分の非課税枠が翌年まで復活しないため注意してください。
Q. 月30万円も積み立てられない場合は?
月1,000円からでも始められます。大切なのは金額よりも「続けること」と「早く始めること」です。まず少額でスタートして、余裕が出てきたら金額を増やす、というアプローチで十分です。金融庁のNISA特設サイトでも制度の詳細を確認できます。
そもそも、積立額を増やすタイミングは昇給・ボーナス・固定費削減などで自然に出てきます。最初から無理をして積立額を高く設定すると、生活が苦しくなって途中でやめてしまうリスクがあります。始めやすい金額で、長く続けることを優先してください。
Q. 今からS&P500を始めても遅くない?
遅くはありません。長期投資において「始めるタイミング」より「いつまで続けるか」の方が重要です。今日始めれば、今日がいちばん早いスタートです。
逆に言えば、「もっと安くなってから買おう」と待つほど、非課税で運用できる期間が短くなります。相場の底を当てることはプロでも難しく、待ち続けること自体がリスクになる場合もあります。
Q: S&P500だけで本当に大丈夫ですか?分散が足りないのでは?
長期投資の観点では十分に分散されています。S&P500は米国の上位500社で構成されており、Apple・Microsoft・Googleなどグローバルに事業展開する企業が中心です。これらの売上の約4〜5割は米国外から来ているため、実質的には世界分散に近い状態です。「米国だけ」という見た目ほどリスクは高くありません。
Q: 暴落したら積立をやめるべきですか?
むしろ暴落時こそ積立を続けることが重要です。価格が下がっている局面では同じ金額でより多くの口数を買えるため、長期的なリターンを高める効果があります(ドルコスト平均法)。
実際の話をします。2025年春、トランプ政権の相互関税政策でS&P500が過去最高値から約19%下落しました。そのとき私がやったことは「残高を確認して、画面を閉じた」だけです。売却も、積立の変更も、リバランスも、何もしていません。
正直、怖かったです。積み立てた分が相殺されながら残高が下がり続けるのを、ただ眺めていました。それでも動かなかったのは、シンプルな原則があったからです。「今売れば損が確定する。積立を止めれば安く買う機会を逃す。」それだけです。
S&P500一本に絞っているから、取りうる行動が「持ち続ける」しかなかった、という面もあります。複数銘柄を持っていれば「これを売って、あれに移す」という判断が発生します。1本なら判断の余地がなく、行動しないことがそのまま最善になる。暴落局面で「何も考えなくていい状態」がいちばん機能した、というのが実感です。
まとめ:新NISAポートフォリオはシンプルが最強
私の新NISAポートフォリオは、楽天証券でS&P500一本・月30万円積み立てのシンプルな構成です。2024年1月スタートで、2026年5月時点の含み益は成長投資枠+41%・つみたて投資枠+31%という結果になっています。
新NISAで何を買うか悩んでいる方に伝えたいのは、「完璧な銘柄選びより、さっさと始めて長く続けることの方が大事」ということです。オルカンでもS&P500でも、低コストのインデックスファンドを1本選んで積み立てを続けるだけで、十分な資産形成ができます。
また、「いつかちゃんと勉強してから始めよう」と思っていると、気づけば数年が経っていることがあります。インデックス投資において必要な知識はシンプルです。「低コストのファンドを長期積立で持ち続ける」これだけ理解していれば十分です。要するに、難しく考えすぎる必要はありません。シンプルな仕組みほど続けやすく、結果的に成果につながりやすいのです。この点は、新NISAポートフォリオを考えるうえで重要なポイントです。
まず口座を開いて、1本買うだけ
新NISAポートフォリオで迷っているなら、まず証券口座を開いて、オルカンかS&P500のどちらかを月1,000円でもいいので積み立て始めることをおすすめします。始めてしまえば、あとはほったらかしでいいのが新NISAの最大の魅力です。
つまり、新NISAは「始めた人が得をする制度」です。非課税の恩恵は、運用している間ずっと積み重なります。さらに、口座開設から積立設定まで、今はスマホだけで完結できる時代です。悩む時間がもったいないので、まず動いてみてください。
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【免責事項】
この記事は個人の体験談・感想をもとに執筆しています。特定の金融商品・銘柄への投資を勧めるものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任においてお願いします。※情報は2026年5月時点のものです。







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