投資0年目に知っておけばよかった5つのこと|3年後の私が語る実体験

資産運用

こんにちは、てぬき最適化ラボ管理人です。インデックス積立に行き着くまでの3年間で、知っておけばよかったことを5つにまとめます。

投資を始めて3年が経ちました。2022年9月、スロットで勝ったあぶく銭でANA株を1単元買ったのが最初の一歩です。そこから個別株・高配当株・インデックス投資とさまざまなことを試して、今は新NISAでS&P500を毎月積み立てるスタイルに落ち着いています。

振り返ると、最初の頃は知らないことだらけでした。生活防衛資金という言葉も知らなかった。NISAの口座を開設していたのに使っていなかった。インフルエンサーの情報を鵜呑みにして高配当株を200万円近く買ったこともありました。

投資をこれから始める方や、始めたばかりで何をすれば良いか迷っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

投資0年目に知っておけばよかった5つのこと(結論)

投資0年目 知っておけばよかったのイメージ

まず、結論から伝えます。投資0年目に知っておけばよかったこととして、3年間の経験から5つに絞ると、以下のとおりです。

  • 生活防衛資金を先に確保する(投資資金と生活費の財布を分ける)
  • NISAを最優先で使う・証券口座はすぐに乗り換える(手続きは思ったより大変)
  • 個別株・高配当株には慎重になる(決算書が読めないなら尚更)
  • 暴落が来ても何もしない(タイミングを計ろうとすること自体が間違い)
  • 投資の情報は本で仕入れる(インフルエンサーの言葉を投資判断の根拠にしない)

以下で、それぞれの背景と実体験を詳しく説明します。

1. 生活防衛資金を先に確保する

投資0年目に確保すべき生活防衛資金のイメージ

まず、投資を始める前に「生活防衛資金」を確保してほしいということです。

生活防衛資金とは、急な出費や収入減があっても生活を維持できるだけの現金のことです。一般的には「生活費の3〜6ヶ月分」が目安で、投資に回すお金はこの金額を確保したあとの「余剰資金」であることが大前提です。

しかし、私が投資を始めた2022年当時、この概念をまったく知りませんでした。ただ、10年以上何も考えずに生活してきた結果、口座に200万円ほどが残っていた。それだけです。結果的には問題ありませんでしたが、完全に運が良かっただけです。

生活防衛資金がないとどうなるか

例えば、車の修理で30万円が急に必要になったとします。生活防衛資金がなければ、株を売って現金を作るしかありません。そのとき株価が下がっていたら、損をしたまま売ることになります。また、暴落のタイミングと重なれば、損失はさらに膨らみます。

つまり、生活防衛資金を持たずに投資をすることは、「最悪のタイミングで強制売却するリスク」を常に抱えることと同じです。投資の元本を守るためにも、まず手元の現金を固めることが先決です。

目安は月の生活費×3〜6ヶ月分。それ以外のお金を投資に回す、という順番を守るだけで、精神的にもかなり楽になります。特に投資を始めたばかりの頃は値動きが気になりやすいので、「なくなっても生活に困らないお金で動かしている」という状況を最初から作っておくことが大切です。

2. NISAを最優先で使う・証券口座はすぐに乗り換える

投資0年目に使うべきNISA口座・証券口座のイメージ

次に後悔していることが、NISAをもっと早く使い始めなかったことです。

実は投資を始める前、野村証券でNISA口座を開設していました。しかし、一度も使わずに放置していたんです。「何を買えばいいかわからない」というだけの理由で、開設だけして忘れていました。

2022年に投資を始めたときも、楽天証券の特定口座でANA株を購入。NISAを使い始めたのは2023年になってからです。つまり、最初の1年分の投資は税制優遇なしで動かしていたことになります。

野村証券から楽天証券への移管が思ったより大変だった

楽天証券でNISAを使うには、まず野村証券のNISA口座を廃止する必要があります。NISAは1人1口座・1つの金融機関でしか持てないというルールがあるためです。

手続きの流れは、野村証券に「廃止届」を提出し、廃止完了を待ってから楽天証券にNISA口座を申請する、という順番になります。この手続きが完了するまで、約2ヶ月かかりました。書類のやり取りも発生するため、「ネットで全部完結するもの」というイメージとはかなりギャップがありました。

なお、NISA口座の変更は基本的に翌年からの適用です。年末ギリギリに動こうとすると、その年のNISA枠は間に合わないケースもあります。移管を考えている方は、できるだけ早めに動くことを強くおすすめします。

また、当時は「ネット証券の方が手数料が安い・操作しやすい」という情報を知りませんでした。名前が通っている証券会社を選べば安心、という感覚だけで野村証券を選んでいたんです。ネット証券(楽天証券・SBI証券など)であれば、手数料の安さや積立の設定しやすさなど、個人投資家にとっての使い勝手が格段に良いです。最初からネット証券を選んでいれば、余分な手続きも不要でした。

新NISAは年間360万円まで非課税で運用できる制度です。インデックス積立と組み合わせることで、その効果を最大限に活かせます。口座の整備は早いほどいい。制度の詳細は金融庁のNISA特設サイトでも確認できます。詳しい運用方法については新NISAポートフォリオの記事でも解説しています。

3. 個別株・高配当株には慎重になる

株価チャートや証券取引のイメージ(フリー素材可)

3つ目は、個別株・高配当株への投資についてです。

最初に買ったANA株は、結果的に利益が出ました。しかし、それは完全に運です。「知ってる会社だから潰れないでしょ」という理由だけで買った株が、たまたま上がっただけ。投資判断に必要な情報が何かすら理解していない状態での購入でした。大損していてもまったくおかしくなかった、というのが今になって分かることです。

高配当株を200万円近く買って、全部売った

その後、2023年から高配当株に興味を持ち始め、数十銘柄・合計200万円近くを購入しました。インフルエンサーが「おすすめ」と言っていた銘柄や、投資本に載っていた銘柄をそのまま買っていたんです。

しばらくはコツコツと配当金が振り込まれてきて、「これでいいかも」と感じていました。しかし、あることに気づきました。

  • 毎日株価を確認するのが面倒くさい
  • 数ヶ月おきに届く決算報告書の書類が読めない・読む気になれない
  • 銘柄分析が必要なのに、それを継続できていない
  • 結局インフルエンサーの情報頼みになっている

「決算書を読む気がない人間が個別株をやるべきではない」という結論に至り、最終的に全銘柄を売却しました。得したものも損したものもありましたが、今はインデックス投資一本に切り替えています。なお、楽天株だけは株主優待目当てで引き続き保有していますが、これはほぼ例外的な扱いです。

投資0年目に知っておけばよかった:個別株を始める前の確認事項

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、まずインデックス積立から始めることをおすすめします。

  • 決算書(財務諸表)を読んだことがない
  • 企業分析を継続してやり続ける自信がない
  • 株価を毎日確認するのが苦痛に感じる
  • 銘柄選びを他人の情報に頼りがちになっている

逆に言えば、これらをクリアできる方は個別株にも挑戦する価値があります。ただし、多くの会社員にとって、仕事をしながら銘柄分析を継続するのは現実的ではありません。特に投資0年目のうちは、まずインデックス積立で土台を作ることが先決です。

4. インデックス積立なら、暴落が来ても何もしなくていい

インデックス積立で暴落を乗り越えるグラフのイメージ

4つ目は、暴落への向き合い方です。これは「失敗した話」ではなく、「正解だったと思っている話」です。

2025年4月、トランプ大統領が大規模な相互関税を発表したことで、S&P500が高値から約15〜19%下落しました。いわゆる「トランプ関税ショック」です。多くの投資家がパニックになりました。しかし私は、特に何もしませんでした。毎月決まった額を積み立てるだけで、普段と変わらない行動を取り続けました。

インデックス積立が暴落でも強い理由

理由はシンプルで、「投資方針があらかじめ決まっていたから」です。

インデックス投資の積立は、「毎月決まった日に決まった金額を買い続ける」というルールで動かします。このルールさえ守れば、暴落は「安く買えるタイミング」でしかありません。値下がりを喜べるくらい、気持ちに余裕が生まれます。

一方で、「暴落したときのために現金を温存して、底で一気に買う」という考え方もあります。しかしこれはタイミング投資であり、インデックス積立の強みを消す行為です。なぜなら、底がいつかは誰にも分からないからです。現役のプロのファンドマネージャーでさえ、市場の底を正確に当てることは非常に難しいとされています。

また、暴落待ちで現金を持ち続けると、その間の値上がりを取り逃し続けることになります。「下がったら買う・上がったら売る」を繰り返すより、ひたすら積み立て続けた方が、長期では結果が出やすいというのが多くのデータの示すことです。

0年目のうちに「暴落が来ても何もしない」という方針を決めておくと、いざそのときが来ても冷静でいられます。知識より先に「ルール」を作ることの大切さは、この経験で強く実感しました。

5. 投資の情報は本で仕入れる

本棚や読書のシンプルなイメージ(フリー素材可)

5つ目は、情報収集の方法についてです。

私もかつては複数の投資系YouTuberをフォローしていました。ところが、ある時点で気づいたことがあります。同じ世界情勢に対して、それぞれのYouTuberが全く異なる結論を出していたんです。

例えば、ある経済指標が発表されたとき、「これは米国株の上昇サインだ」と言う人がいれば、「いや、これは下落の前兆だ」と言う人もいる。どちらも一見もっともらしい根拠を述べていますが、結論は正反対でした。どちらが正しいのかも判断できませんでした。

そして、ほぼ全員に共通していたのが「より詳しい情報はLINEや有料コミュニティで発信しています」というオチでした。つまり、無料コンテンツはコミュニティへの入口に過ぎなかった。

プロでも相場は読めない

根本的な問題として、相場の先行きは現役のプロでも正確には当てられません。世界中の機関投資家が予測しても外れ続けているのが株式市場です。そのため、インフルエンサーの「〇〇は上がる・下がる」という予測を判断材料にすることは、あまり合理的とは言えません。

情報の正確さより、その発信者が「何を売りたいのか」を先に考えることが大切です。発信者のビジネスモデルを意識するだけで、情報の受け取り方が大きく変わります。

一方、書籍は違います。投資の基本原則を体系的にまとめた本には、長期的に価値のある情報が凝縮されています。特にインデックス投資に関する本は内容の質が高く、私が最も参考にしてきた情報源です。個別の株の買い方よりも、「なぜインデックス投資が有効なのか」という原則を学べる本を1冊読むだけで、投資の方向性が決まってくるはずです。

参考までに、私が読んで投資スタイルが変わった本を紹介しています。ぜひあわせて読んでみてください。

結論として、投資の情報源は「本」を中心に据えることをおすすめします。SNSやYouTubeは最新ニュースの把握には使えますが、投資判断の根拠にするには向いていません。インデックス積立の仕組みを正しく理解するためにも、本を1冊きちんと読むだけで情報収集の質が大きく変わります。

まとめ|インデックス積立を始める前に知っておきたい5つのこと

投資0年目に知っておけばよかったことを、3年間の実体験から5つにまとめました。

教訓 ひと言で言うと
生活防衛資金を確保する 投資資金と生活費の財布を分ける
NISAを最優先で使う 最初からネット証券・早めに手続き
個別株・高配当株に慎重になる 決算書が読めるかどうかが最低条件
暴落で何もしない 方針を決めておけば動揺しなくなる
情報は本で仕入れる インフルエンサーより書籍が信頼できる

私が投資を始めたきっかけは「スロットのあぶく銭」でした。立派な理由は何もなく、ノリで始めた投資でしたが、それが今のお金への向き合い方を大きく変えてくれました。そのきっかけについては別の記事でも詳しく書いています。

これらを最初から知っていれば、インデックス積立にたどり着くまでの遠回りが減ります。「始めながら学ぶ」スタイルで問題ありませんが、上記の5つを押さえておけば、もう少し効率よく進められたはずです。特に、最初からNISAを使うことと、生活防衛資金を確保することは、知っているだけで大きく差が出ます。

これから投資を始める方や、始めたばかりで迷っている方の参考に、少しでもなれれば嬉しいです。

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【免責事項】
この記事は個人の体験談・感想をもとに執筆しています。特定の金融商品・銘柄への投資を勧めるものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れが生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任においてお願いします。※情報は2026年5月時点のものです。

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